魔法少女のステッキ

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マウンティングとは人間の本能でサル時代の名残

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画像:https://dlog.disney.co.jp/blog/dlife/article/CM002_1706

『マウンティング』とは仕事やプライベートなど様々な場面でお互いに格付けし合い、自分の優位性を誇示することを言います。

 

2014年の流行語にノミネートされました。近年の流行語は一瞬で死語になるものも多いですが、「マウンティング」は一般的な言葉になりつつあります。

 

今年2018年の流行語にノミネートされた「(大迫)半端ないって」は、大迫選手のハンパないプレーが今後起こらなければスーっと消えてしまうことでしょう。

使う人がいなければ消えてしまう、言葉とはそういうものです。

 

「マウンティング」という言葉が残っているということは、多くの人の日常で未だに「マウンティング」が発生し続けているということになりますね。

 

なぜ「マウンティング」はなくならないのか?

マウンティングに使える材料、例えば仕事だったり給料だったりブランドバッグだったり…こういうものを「地位財」と言います。

 

「幸せ」なんて個人の気持ちなのだから、本来は他人から「すごいね」と思われることに必死になる必要なんてないのです。なのにどうして「他人より上に立つ」ことに躍起になる人が多いのでしょうか。

 

経済学者のロバート・フランクはこのように述べています。

 

人間は自然淘汰に勝ち残って進化してきた生物だから。

子孫を残すために重要なのは「競争に打ち勝つこと」。

だから人間は、競争に勝つと嬉しくなるようにできている。そのため、他人との比較優位に立てる「地位財の獲得」を目指してしまう。

 

人間には「他人より優れていると嬉しい」と感じるようにインプットされている。

 

そういえば人間の祖先と言われているおサルさん(オス)は、お尻が赤ければ赤いほど健康な証でお尻をアピールして「オレは優れてるんだぞ」とメスを誘うそうです。

 

しかし、我々現代人は服を脱いでアピールするわけにもいきませんしね。そもそもお尻も赤くないし。じゃあどうアピールするか?と言うと「ワタシはこんなにスゴイのよ」と自慢するしかないのですね。

 

つまり「子孫を残すためにアピールしなきゃ」という昔からの本能が残っていて、マウンティングは「他人より優れていることを誇示する」手段なワケです。

 

なので「マウンティング」はなかなか無くならない。

 

人間はそろそろ次のステージへ

「幸福」を考える上で心理学者ダニエル・ネトルの著書「目からウロコ幸福学」を紹介したいと思います。

目からウロコの幸福学

目からウロコの幸福学

 

 

人間の幸福には『地位財』と『非地位財』が存在します。

 

『地位財』は上で説明したように周囲と比較してステータスをアピールできるもの。

『非地位財』とは健康・自由・愛情など人と比べずとも満たされていると感じられるもののことを指します。

 

ダニエル氏によるとこの2つの幸福は持続性が異なる。

 

『地位財』による幸福は長続きしないのに対し、『非地位財』による幸福は長続きする。

 

何となく分かりますよね。

ブランド物の優越感は危ういけど、信頼関係から得られる安心感は崩壊しにくい。

  

『地位財』は子孫を残すためにかつて必要でした。

現代において「子孫を残したい」という本能が不必要だ、とは言い切れませんが進化前ほど生存競争に躍起になる必要はないはずです。

 

日常に不便しない程に『地位財』を目指し、それ以降は幸福の持続性が高い『非地位財』を求めていくというのが幸せに生きていける近道だと本を読んで思いました。

 

人間は1番知能の高い動物です。子孫を残すために強さをアピールしなければならない動物とは違います。

 

コミュニケーションという素晴らしき能力を手に入れたのだから、他の動物のように「マウンティング」でアピールする必要などもうないと私は思うんですよね。

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妖怪人間ベムも「にんげん」に成りたがってますよ。

 

ベムに恥じぬよう(笑)人間はそろそろ精神的にも、もう1段階上の生物になっても良いのではないかと考える、今日この頃。

 

マウンティングされた時には「あの人はサルが残っているのね」と。

マウンティングされたと感じたときには「地位財を重視しすぎるなんて私もまだサルが残ってるわ」と思うことでちょっと笑える。そんな知識でもあります。

 

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