魔法少女のステッキ

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なぜ『ジブリ映画』は何度観ても飽きずに最後まで観れるのか?

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金曜ロードショーやってた「もののけ姫」観ました?

 

ジブリ映画って何度もTV放送されているんで、もちろん私も「もののけ姫」を何度も観たことがあって

その日は9時~別のチャンネルでも面白そうな番組やってたんで「もののけ姫は何度も観てるしな~」って思ってたんですよ。

 

でもチラっと「もののけ姫」にチャンネルを合わせたら、そっから最後まで観ちゃってましたね。

 

展開も結末も知ってるのにね。

それでも最後まで観させちゃう力を作品が持っているっていうのが、天才・宮崎駿と言われる理由かなと思ったり。

 

人の目から見る世界だから魅了される?

コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと という書籍に少し気になることが書いてありました。

 

この本はドワンゴの会長の川上さんが、プロデューサー見習いとしてジブリで過ごした2年間に感じたこと・考えたことをまとめた1冊。

 

クリエイターとしてのヒントはもちろんのこと、ジブリの制作の裏側も覗くことができる本です。

 

風立ちぬ』で主役の声を担当した庵野さんはこんなことを言っていました。

庵野さんもエヴァなどアニメの監督をされています)

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実は「風立ちぬ」に出てくる飛行機は実際の物よりも大きく描かれているんです。

 

「宮さんはおそらく目が見たとおりをそのまま描いているだけだと思います。

つまり脳が認識して、受け取った情報のまま、紙に写しているので、それが結果的に脳が理解しやすい形になるというのが宮崎駿の秘密だと思います」

こんな風に庵野さんは分析されています。

 

私はコレにすごく共感できるなあと思って。

 

だって飛行機って「あんなデカイ鉄の塊が飛ぶわけがない」って言われてたわけじゃないですか?

飛行機を作っていた人たちは、そりゃもうこの上なく重くデカく感じていたと思うんです。

 

実際の比率よりも大きく描くことで、「こんなデカイものが飛ぶんだぞ!」って私たちにも伝わって共感できちゃうんじゃないかな。

 

あえて正しい大きさで描写するんじゃなくて、登場人物たちからの感じ方で描いていることが魅力の1つなんじゃないかな。

 

やっぱり宮崎駿は天才なんだと思う

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コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと には

 

  • ご飯が美味しく見えるには、どうすべきか?
  • トトロが人気になるにはもっふもふじゃないと!
  • モフモフをどう表現する?

 

などなど、クリエイターは感覚ではなく実は泥臭くアレコレ計算してるんですよ!って内容が書かれています。

 

が、やっぱり天才なのだなと実感するような情報もありました。

魔女の宅急便のこのシーン

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キキは魔法が使えなくなり箒で空を飛べなくなります。

トンボの危機にデッキブラシで助けに行こうとするシーンです。

 

魔女の宅急便』のキキがそれまで飛べなかったのに最後には「なぜか」飛べる。

見ている方はみんな「飛んで欲しい!」と思っているから、「なぜ」飛んだのか「どうして」飛べるようになったのかは結局どうでもよくなって、「と、飛んだ~!」とよろこんで納得するんだ。

 

確かに思い返すと「どうして飛べなくなったのか?」「なぜまた飛べるようになったのか?」と解明されず疑問として残ったままです。

 

でも「と、飛んだ~!」って高揚感とか、その後のトンボに手が届きそうで届かないハラハラ感とかで、飛べた理由なんて本当にどうでも良くなっちゃうんですよね。

 

一歩間違えば「ご都合主義」と言われかねないのに、大団円にもっていくのが上手い。

 

この表現が計算しつくされたものだったとしても、「今ココで!」視聴者とアニメの野次馬をシンクロさせようって嗅覚がやっぱり天才なのだなと思う。

 

この高揚する気持ちとかハラハラ感が緻密な計算で何度見ても感じられるようになっているのが、『ジブリ映画』が結末を知っていても最後まで飽きずに観れる理由なんじゃなかな。

 

コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと (NHK出版新書) [ 川上量生 ]

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