魔法少女のステッキ

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【感想】竹野内豊主演『at Home』家族じゃないけど家族なんだ

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『at Home』を観ました。

原作を読んだことがあってとても好きだったので、ひとまず映像化したものに触れることができたことに満足です。

 

竹野内豊の他にも松雪泰子や坂口健太郎黒島結菜も出演しています。

映画の感想と原作はこんなんだぞ~って私の思いをつらつら綴っていこうと思います。

 

映画『at Home』あらすじ

どこにでもある平凡で幸せな家族。

けれども、実は家族全員で、犯罪で生計をたてている一家。父さんは空き巣泥棒、母さんは結婚詐欺師、長男は偽造職人…。

ある夜、家族の元に一本の電話が…。結婚詐欺がバレ、相手に母が拉致され身代金まで要求されてしまう。

能天気にみえた家族、その裏にあるそれぞれの苦しい過去。血もつながっていない、けれどこの幸せを守るためなら、誰よりも必死になれる。これも一つの家族の姿。母親を取り戻すことはできるのか!?

 

【ネタバレ】『at Home』感想

誰ひとりとして血が繋がっていない5人が集まって家族になった。

 

血は繋がっていない・婚姻関係もない…これらがないと家族にはなれないのだろうか?

 

何と言うか、手順を踏んで健全な家庭というのが一番なのは当然なんだけど、

「虐待やDVのある家庭がちゃんした家族と言えるのか?」

「他人同士でも想い合える関係の方が家族に相応しくないか?」

 

っていう家族の在り方についてバーンっと問われる作品ではあります。

 

夫婦って元々は他人で、子供がいなくても”家族”になれるじゃないですか?

そう考えると父も他人、母も他人、子供も他人の集まりが家族になるってそんな不可能なことじゃないのかもしれません。(もちろん深い愛情は必要なんでしょうけど)

 

ちょっと家族の顔面偏差値が高すぎる

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原作を読んだ私からするとキャスティングめちゃくちゃやな…って正直思いました。

お父さんもお母さんも長男もこんな美形のイメージじゃないんですよね。

 

もっとのほほんとした何処にでも居そうな人物をイメージしていました。

長女・明日香(黒島結菜)は確かに美形のイメージだったけど、可愛い系じゃなくて美人系のイメージだったかな。

 

普通顔で泥棒の父ちゃんが、家族に対しては胸に熱い想いを抱えているっていうのがカッコいいのに…!竹野内豊なんか棒立ちしてても男前やん…!

 

結末もできれば原作通りが良かった

映画と小説で最も大きく変えられていたのが『結末』です。

映画の結末は、長男が出所した父親を連れて家族で過ごした家に寄ると、家族がみんな実は待っている…っていう内容です。

 

『簡単に離れることができる関係の人間が、離れることなくずっと家族で居た(そして自分も帰ってこれた)』というのが感動ポイントなのはわかるのですが、ちょっと薄いな~と思いました。

 

ここが泣きポイントなら父親が『みんな一緒に過ごしているだろうか、それとも…』って家族を偲ぶシーンがあっても良かったのに。(いや、むしろ有るべき)

 

原作はそれがきっちり表現されている

長男が出所した父親を迎えに行くシーンが原作にもちゃんとあります。

違いはここから。

 

車の中で長男は父親に「結婚したんだ」って話すんです。

そこで父ちゃんは「もうみんな離れ離れに生きているのかもしれない」と考えるんです。

 

長男の家にたどり着いた時に、感動的なビックリ展開が待っています。

長男の奥さんを目に入れてからの父親の行動もすごい泣きそうになります。

「血は繋がってないけど、この人の中では間違いなく息子だったんだ…」と長男の気持ちに同調してウルリ、父親の愛情でウルリでした。

 

なんで、この結末を変えたの…?

もう、もう、もう~~!私はココが一番許せない~~!

 

きっと原作を知らずに映画を観た人は『家族って血のつながりじゃないな~』って思ったことでしょう。

もちろんそういうメッセージもあるんだけど、それだけじゃないんだよ~~。

もっと深い信頼とか愛情とかが込められている作品なんだよ~~。

 

ひとまず、原作読んで!そんで泣いて!それからまた映画観て!そしたらもっと感動できるはずだから…!

原作が好きな私は、映画のあと少し足りない感じが猛烈に悔しいです。

 

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