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【感想】 『化学探偵Mr.キュリー』 喜多喜久

『化学探偵Mr.キュリー』喜多喜久 あらすじと感想

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化学探偵Mr.キュリー (中公文庫) [ 喜多喜久 ]
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〈あらすじ〉

 構内に掘られた穴から見つかった化学式の暗号、教授の髪の毛が突然燃える人体発火、ホメオポシーの画期的な癌治療、更にはクロロホルムを使った暴行など、大学で日々起こる不可思議な事件。この解決に一段かったのは、大学随一の秀才にして、化学オタク(?)沖野春彦准教授ーーー通称Mr.キュリー。彼が解き明かす事件の真相とは…!?

  • 第一話 化学探偵と埋蔵金の暗号
  • 第二話 化学探偵と奇跡の治療法
  • 第三話 化学探偵と人体発火の秘密
  • 第四話 化学探偵と悩める恋人たち
  • 第五話 化学探偵と冤罪の顛末

 

〈感想・ネタバレ有り〉

 大学の事務員として4月から社会人となった七瀬舞衣のもとには、摩訶不思議な事件が舞い込んでくる。そんな舞衣に巻き込まれ、沖野は化学の知識を駆使して問題を解決に導いていく。

 

 この沖野春彦なんですが、ちょっとぶっきらぼうというか口下手な印象を受けます。おそらく人と関わるのがそんなに好きじゃないタイプ。しかし舞衣の勢いに押されて渋々事件に関わっていきます。

 私の中ではイケメン・イケボイスで再生されたので、読んでいてすごく楽しかったです。中村悠一とか良いんじゃないかな。もうちょっと低くて諏訪部順一とかも良いかも!

 

 化学で謎解きをするのは、読んでいて興味深く、でも読みやすく(化学の知識とかないのに!)良くできているなあと感じました。

 ただ事件が発生するきっかけが、”研究者・医者による証拠隠滅のため”とワンパターンなのがちょっと残念です。研究者・医者が実績を出すのが大変なのはもうわかったよ…!という感じ。

 

 物語のなかに純粋な悪人はいないので(いや、ホメオパシーの院長はちょっと怪しいか)、読書の導入としては大変オススメできる作品だと思います。しかしミステリー好きの私としてはちょっとものたりない。

 

 個人的には舞衣と沖野が最後に良い感じに描かれていたので、2人のその先が気になるのですが…。化学探偵Mr.キュリーはシリーズ作品があるようなので、このシリーズで明らかになっているんだろうか?

 重版も何回もされているし、現実的キャラクターなので、実写映画化しそうな作品だなあと感じました。