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魔法少女のステッキ

好きなことを好きなだけ。

チルドレン 伊坂幸太郎

チルドレン 伊坂幸太郎

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読み終えました。

独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに引き込むが、なぜか憎めない男、陣内。彼を中心にして起こる不思議な事件の数々。何気ない日常に起こる、ちょっとファニーで、心温まる作品。

○感想(ネタバレ有り)
この作品は陣内が銀行強盗の現場に居合わすところから始まる。犯人と人質達は皆、顔にお面をつけられるのだが、想像するととてもシュールである。
この銀行強盗の話が陣内という男を知る導入として置かれているが、これだけでもすごく面白いので、この内容で一冊読みたいくらいだった。

時はたち、陣内は家裁調査官となる。これがチルドレンという章の設定である。この章では陣内の『子供が集団になると、チャイルドからチルドレンになる。チャイルドとチルドレンは全くの別物だ』というセリフが的を得ていて、すごく感心した。子供が集団になったときのあの罪とか罰に対する威勢、意識の薄さはすごいなと思う。
この章に出てくる志朗君の出来事もとても良くできていたと思う。

個人的に伊坂幸太郎 作の本は、主人公がちょっと変な人の話が好きです。


鴨とアヒルのコインロッカー』が合わなかったので不安でしたが『チルドレン』は楽しく読めました。
陣内のキャラクター故に、言葉遊びが多々あったり、会話の返答にクスっとできたり、独特の人物像とその周りの空気感みたいなものがすごくハマりました。